インド料理宅配ゾマト、食料品通販を760億円で買収 - 日本経済新聞

【ムンバイ=花田亮輔】インドの料理宅配大手のゾマトは24日、食料品などの電子商取引（EC）を手がけるブリンク・コマース（旧グロファーズ・インディア）を株式交換で買収すると発表した。買収額は444億7000万ルピー（約760億円）。即時配送サービスの展開などで相乗効果を見込む。

ブリンク・コマースは食料品を中心としたEC事業を手がける新興企業で、ソフトバンクグループなどから出資を受けてきた。ゾマトも2021年に当時のグロファーズ・インディア社株の1割弱を取得している。直近はブランド名をグロファーズから「ブリンキット」に変更し、分単位で商品を素早く届ける「クイックコマース」に注力していた。

ゾマトはインドを代表する料理宅配サービス大手で、21年に同国の証券取引所に上場した。ソフトバンクグループが出資する同業のスウィギーなどとの競争が過熱するなか、ゾマトも「直近1年はクイックコマースを戦略上の優先事項としてきた」（同社のディーピンダー・ゴヤル創業者兼最高経営責任者=CEO）。

ゾマト側は8月前半の手続き完了を見込んでいる。買収後もゾマトとは別のブランドとしてブリンキットは残す方針だという。

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