
育てた野菜で料理をしてみよう――。コロナ禍の中、家庭で楽しむ料理を紹介する「四国キッチン」。今回は番外編として、マンションのベランダでゴーヤを育て、天ぷらにしてみた。(上田昌義)
単身赴任5年。奈良の自宅で家族と暮らしている時は、朝食にゴーヤの天ぷらがよく出てきた。サクサクとした歯ごたえで、苦みもあまり感じず、ごはんが進んだ。今は大学生になって家を出た2人の子どもらも大好物。ビタミンCを多く含んでいるので健康にいい。
独り暮らしのベランダでゴーヤを植え始めたのは、前任地の高知時代。赴任して野菜がすごくおいしいことに驚いた。ふつうのキュウリやナスが新鮮で味に深みがある。ある人に「南国の降り注ぐ太陽のおかげ」と言われた。
それなら自宅のプランターで植えてもおいしい野菜ができるのだろうかと、育ててみたのが始まりだ。だが、葉が伸び始めた頃に転勤になって断念していた。
そこで今年、香川のマンションで再チャレンジしてみることにした。部屋は日当たりが悪いので、うまく育つかどうか。5月に苗を買ってプランターに2株を植えた。毎日の水やりを欠かさずにいると、つるがぐんぐん伸びてきた。肥料もこまめに施した。つるしたネットを伝って上に左右に青い葉を付けて大きくなり、あっという間に天井まで達した。
7~8月にかけて黄色い花が咲き、やがて花の付け根がふくらんでくる。「大きくなれ」。だが、大きいものでも15センチほどにしかならなかった。日当たりが悪いからか、土が悪かったのか。
そこで、スーパーで買ってきた「大きな」ゴーヤも交えて、天ぷらをつくった。
〈1〉ゴーヤを切る
ゴーヤを縦に半分に切って種やわたを取り除き、2センチ幅に切る。
〈2〉衣を付ける
天ぷら粉に、通常より水を少なめにしてまぜ、ゴーヤを入れてたっぷりからませる。ゴーヤの緑が見えなくなり少しもったりするぐらいがいい。
〈3〉揚げる
170度ぐらいに油を熱し、衣を付けたゴーヤを入れ、5、6分揚げる。衣がカリカリと硬くなるぐらい。あまり温度が高いと中まで火が通らないので注意。
〈4〉たれを付ける
フライパンにしょうゆ、みりんを同量入れて弱火で熱し、いったん沸騰させる。揚げたゴーヤを入れ、軽くからませる。お皿に盛りつけて出来上がり。
何度も失敗した。火が通っていなかったり、たれに漬けすぎて真っ黒になってしまったり。妻から作り方を撮影した動画を送ってもらい、それを見ながらようやく成功した。数少ない得意料理の一つになりそうだ。でも、その前にゴーヤをちゃんと大きく育てなければ……。
■材料 ゴーヤ1本/天ぷら粉100グラム/水140ミリ・リットル/濃い口しょうゆ、みりん各50ミリ・リットル
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