朝日町の小学校給食に郷土料理「たら汁」伝統の味を楽しむ｜NHK 富山県のニュース - nhk.or.jp

漁業が盛んだった朝日町の小学校で、郷土料理の「たら汁」が給食で出され、子どもたちが伝統の味を楽しみました。

「たら汁」は、朝日町でかつて大量に水揚げされていたスケソウダラをぶつ切りにしてみそなどで味付けする鍋料理で、地元の漁業協同組合と町が伝統の味を子ども達に知ってもらおうと、毎年この時期に、町内の小中学校の給食で提供しています。
４日は、あさひ野小学校で、漁協の女性たちが直径１メートル余りの大鍋にスケソウダラ２４匹とたら汁に欠かせない肝やゴボウ、それにタラコなどを入れ１３０人分を作りました。
出来上がったたら汁はランチルームに運ばれ、子どもたちはほかの給食のメニューといっしょに早速、できたてを味わいました。
コロナ対策のため、児童たちはおしゃべりすることなく食べる「黙食」での給食でしたが、器用に骨から身を剥がしておいしそうに郷土料理を味わっていました。
６年生の児童は「身がプリプリでした。自宅でもたら汁はたまに食べますが、年に１回のこの給食は特別おいしいと思います」。
毎回調理を担当している漁協の竹谷てる子さんは「毎年、子どもたちが喜んで食べてくれるので作りがいがあります。この味を守るために伝承にも力を入れていきたいです」と話していました。

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