人生を変えた回鍋肉に思わず涙「料理の世界に進みなさい」に導かれ：朝日新聞デジタル - 朝日新聞デジタル

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　伝統四川料理「中國菜　老四川　飄香（ピャオシャン）」（東京）オーナーシェフの井桁良樹さん（52）は、電気工業会社で働く父と洋裁を仕事にする母の元に育ちました。

　「将来の夢は野球選手かコック」。小4の文集に漠然と書いた思いが決意に変わったのは、高1の時でした。近所の中華料理店のアルバイトで、まかないとして出た回鍋肉（ホイコーロー）に衝撃を受けたといいます。人生で初めて食べた、甜麺醬（テンメンジャン）と豆板醬（トウバンジャン）がきいた甘辛い味わいに夢中になりました。

　店では、キャベツを高温の油で油通ししていました。見よう見まねで家で試したら、フライパンから天井まで炎が上がったことも。「母から大目玉を食らいました」

　ホール担当でしたが、たまに…

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