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初心者シニア男性限定の料理教室、優しいスタイルが評判…失敗を気にしないなど「大切なことは三つ」 - 読売新聞オンライン

 60歳代で退職した後に本格的に料理を始めた経験を基に、岡山県倉敷市の小西敏弘さん(79)が初心者のシニア男性向け料理教室を開いている。未経験のシニア男性が楽しい気持ちで料理を続けていくためにはいくつかのコツがあるという。

 「菜箸でしっかり卵の白身と黄身を溶いて、混ぜ合わせましょう。そうすればなめらかに固まります」

 10月27日、同市内で開かれた「男おひとりさま料理カンタン教室」。発起人の小西さんが、茶わん蒸しに挑戦する受講生に助言を送っていた。

 製鉄所の技術者だった小西さんは2010年に66歳で退職。仕事一筋で料理の経験は乏しかったが、妻の勧めもあって地元の男性向け教室に参加して学んだ。料理そのものは楽しかったが、参加者の多くは何年も通う常連。「こんな質問したら笑われてしまうかも」と窮屈な思いがした。その経験を踏まえて11年、初心者のシニア男性(50歳以上)限定の料理教室を設立した。

 定員は約20人で、キャッチフレーズは「料理学んで頭脳イキイキ・健康増進・夫婦円満」。管理栄養士の田中まりさん(63)を講師に招き、半年かけて全9回でハンバーグやチャーハン、肉じゃが、みそ汁など和洋中の定番料理を一通り学ぶ。小西さんや教室OBがテーブルを回って受講生をサポート。スーパーへ買い物に出かけて食材のよしあしを見極める方法も教えている。

 初心者のシニア男性に優しいスタイルが評判を呼び、常に定員を上回る応募がある。昨年度には農林水産省の「食育活動表彰」で消費・安全局長賞(ボランティア部門)を受賞した。

 現在受講中の男性(64)は「最初は気恥ずかしさもあったが、初心者ばかりでほっとした。家で作ったら妻がおいしいと喜んでくれた」とほほえむ。

 教室OBの男性(77)は、夫婦の食事を作るようになっただけでなく、帰省した孫に手料理を振る舞ったり、友人との花見に手作りのおつまみを持参したりしている。今は受講生のサポート役の一人として活躍する。「私と同じように未経験だった男性に、料理の魅力を伝えたい」と意気込む。

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