グロース・キッチンはロンドンに2つの拠点がある。それぞれのブランドが各厨房を運営している。
Grace Dean/Insider
- ゴーストキッチンは、飲食チェーンが新たな店舗に費用をかけずに配送力を向上させることを可能にしている。
- グロース・キッチンはロンドンで2つのゴーストキッチンを運営する企業で、飲食ブランドがその施設を借りる形態を取っている。
- Insiderは、10つの飲食ブランドが入るゴーストキッチンの1つに潜入した。
レストランチェーンから配達された商品が、実際にどこで調理されたものなのか気になったことはないだろうか? もしかしたら、それはレストランではなく、「ゴースト・キッチン」で作られたのかもしれない
宅配のピザ。
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飲食ブランドに調理スペースを提供し、フルサービスの店舗ほど費用をかけずにデリバリー力を向上させるロンドンのゴーストキッチン企業、グロース・キッチン(Growth Kitchen)の内部に潜入してきた
ロンドンのバラムにあるグロース・キッチン。
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同社のゴーストキッチンがあるのは、ロンドンの住宅街に近い工業団地内でテイクアウトの拠点があるようには思えない場所だ。顧客に直接食事を提供しないので、ゴーストキッチンはメインストリートから離れ、家賃が安く、床面積の少ない場所でも設置できるのだ
グロース・キッチンがあるバラムの工業団地。
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その外観はほとんど何の特徴もない。私が到着したのはランチの注文でにぎわった直後の午後2時半で、外にバイクが数台止まっていただけだった
ロンドンのバラムにあるグロース・キッチンの外観。
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注文を受けたデリバリー・ドライバーは正面の入口から入る。入口にはここに厨房を持つ飲食ブランドのリストが掲示されている
ロンドンのバラムにあるグロース・キッチンの外観。
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内部には、ドライバーが注文を待つ間に座れるスペースがあり、トイレや携帯電話の充電器、水飲み場も利用できる。グロース・キッチンは「ドライバーの福利厚生は会社にとって重要だ」とInsiderに語っている
ロンドンのバルムにあるグロース・キッチン内で座って待つデリバリー・ドライバー。
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建物は、メインの通路2つを中心に構成されている
ロンドンのバラムにあるグロース・キッチンの内部。
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各ブランドの商品を受け取るための窓口があり、中を覗くとそれぞれの厨房が見える
デリバリー・ドライバーが注文品を受け取るための窓口。
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キッチン内のレイアウトは様々だ。「厨房は各ブランドのニーズに合わせて作られている」と グロース・キッチンの創業者はInsiderに語っている
デリバリー・ドライバーが注文品を受け取るための窓口。
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他のゴーストキッチンでは、複数のブランドがキッチンやスタッフを共有しているところもあるが、グロース・キッチンでは店舗ごとに厨房を所有し、そこで働くスタッフはチェーン店が直接雇っている。共同設立者のマーテ・クン(Máté Kun)は「厨房を共有することは未来ではない」とInsiderに語った
ロンドンのバラムにあるグロース・キッチン内の飲食ブランドの厨房。
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「飲食ブランドは、自分たちの厨房とスタッフを持つことで、評判をコントロールしてリスクを減らしたい」と共同設立者のトム・ギャッツ(Tom Gatz)は話す。キッチンは各ブランドに対応して作られているため、1つの施設で複数のブランドを掛け持ちするスタッフがいると、流れが悪くなってしまうのだという
ロンドンのバラムにあるグロース・キッチン。デリバリー・ドライバーができあがった商品を受け取る窓口。
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「ゴーストキッチンを運営することで、スタッフは接客を気にせず、品質とスピードに集中できる」と、ギャッツとクーンは話す。同社によると、グロース・キッチンに厨房を設置すれば、従来型のレストランよりもはるかに安価で迅速なデリバリーへの対応が可能になるという
ロンドンのバラムにあるグロース・キッチンの窓口で出来上がった消費を受け取るデリバリー・ドライバー。
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私が訪れたグロース・キッチンには全部で10の飲食ブランドが入っており、1日に少なくとも800件の注文をこなしているとギャッツとクンは話す
ロンドンのバラムにあるグロース・キッチン。デリバリー・ドライバーができあがった商品を受け取る窓口。
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ギャッツとクンによると、食品衛生評価で5つ星を獲得していることや、リサイクル素材を使ったパッケージを含めたサステナビリティへの取り組みなど、ブランドがキッチンでスペースを確保するには満たすべき基準があるという
食品衛生評価5つ星を示す表示。ロンドンのバラムにあるグロース・キッチンで。
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入っている飲食ブランドはさまざまで、ギリシャ料理やタイ料理、メキシコ料理、ピザなどの幅広いジャンルになっている。グロース・キッチンによると、このことは直接競合しないことを意味しているという
ロンドンのバラムにあるグロース・キッチンではさまざまなブランドの料理が作られている。
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デリバル―(Deliveroo)、ウーバーイーツ(Uber Eats)、ジャストイート(Just Eat)の3社を中心に、どのデリバリーアプリからの注文も対応することができる。だが、クンによると、グロースキッチンとしては、顧客データを取得するためにレストランが独自のデリバリーチャネルを使用することを働きかけているという
ロンドン、バラムにあるグロース・キッチンの外観。
Grace Dean/Insider
キッチンスペースに加えて、グロース・キッチンのリソースやデータへのアクセスも提供される。ギャッツとクンは、「各飲食ブランドのニーズとビジネスの性質に応じて」、固定費と売上に対する手数料を支払うか、または単に手数料だけを支払うかを選択できると話している
グロース・キッチンの共同設立者、トム・ギャッツとマーテ・クン。
Courtesy of Ted Lowney
グロース・キッチンは、私が訪問したバラムのほか、バーモンジーにもあり、そこにも10の飲食ブランドが入っている。同社は今後2年間でロンドン以外にも新しく40拠点をオープンする計画で、2022年4月にはシードラウンドの300万ポンド(約4億8000万円)の資金調達を発表した
ロンドンのバラムにあるグロース・キッチンの内部。
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[原文:This ghost kitchen serves up dishes for 10 restaurants – take a look inside]
(翻訳:大場真由子、編集:Toshihiko Inoue)
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