ユネスコ(国連教育科学文化機関)は、ウクライナの伝統的なスープ「ボルシチ」の無形文化遺産への登録を決めました。
ユネスコは1日、ウクライナのボルシチの料理文化を「緊急保護が必要な無形文化遺産」に登録しました。
ロシアの軍事侵攻で人々が避難を余儀なくされ、料理に使う野菜の入手にも影響が出ているため存続を脅かしていると指摘しました。
ボルシチは根菜のビーツなどを使ったスープで、ロシア料理としても知られています。
ウクライナの文化情報政策相は「ボルシチ戦争の勝利は我々のものだ」と歓迎しました。
さらに、ボルシチを巡る争いだけでなく、実際の戦争でも勝つと訴えました。
7歳までキーウにいたウクライナ移民:「素晴らしいニュースです。これは最高のスープで健康にも良いです」
ウクライナ料理店店主・ディミトロさん:「まず第一にうれしいです。我々ウクライナ人は長い間、このニュースを待っていました」
アメリカで最大の16万人規模のウクライナコミュニティーがあるニューヨークでは、ボルシチの無形文化遺産登録を喜ぶ声が聞かれました。
ウクライナ料理店店主・ディミトロさん:「もちろんボルシチがウクライナ料理という事実は誰もが知っていて、議論の余地すらありません。最初のレシピはウクライナで16世紀に発見されました」
ウクライナ料理店を営むディミトロさんは、無形文化遺産登録のニュースはウクライナ人を勇気付け、愛する領土を守ろうという気持ちを高めるだろうとも語りました。
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