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【滝村雅晴のパパ料理のススメ】(52)焚き火料理を楽しむオヤジたち - 産経ニュース

滝村雅晴のパパ料理のススメ

カツオは直火で炙って食べる

平成20年から毎年、パパ仲間とキャンプに出かけている。子供たちも、もう大学生や高校生。次第に自分の予定を優先し、キャンプに来るのはオヤジだけ。ファミリーもいいが、オヤジキャンプはもっと楽しい。まさに大人の遊びだ。

大人のキャンプはシンプル。薪(まき)を割って火をおこし、焚(た)き火で料理を作るだけ。この楽しさを教えてくれたのが、絵本の出版社、グランまま社を経営する田中尚人パパだ。田中さんは、絵本の編集長で、全国で絵本を読んで歌うライブ活動や、児童養護施設の子供たちの応援などもしているハートの熱い人。父親としての生き方や社会へのコミットの仕方など大いに影響をうけた先輩パパだ。

料理も得意で、これまで大家族で合宿に行くたびに2人で厨房(ちゅうぼう)を切り盛りしてきた。そんな田中さんとの焚き火キャンプは楽しいに決まっている。気ままにスーパーに寄ってあうんの呼吸で買い出しをする。

現地では、カツオを焚き火で炙(あぶ)り、ホタテとタコのアヒージョを煮込んで乾杯。余計な食材を買い込まず、あるもので工夫する。カツオはニンニクと塩だけ。アヒージョはレタスで食べる。おいしい。

マスクもいらない大自然の中で、火を見ながら大人時間を楽しむ。田中さんは、ちょっと仕事帰りに寄り道するぐらいの感覚で、ひとりで焚き火することもあるのだとか。火に薪をくべながら、絵本で子供たちを笑顔にするアイデアを考えてほほ笑む姿が目に浮かぶ。キャンプを終えて帰宅後、私も田中さんも片付けながら、その日の夕食作りを始める。そんな暮らしが好きだ。(パパ料理研究家)

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